「第10回GIS-Landslide研究集会および第6回高精細地形シンポジウム」で発表しました
2019年3月6日に北海道大学で開催された「第10回GIS-Landslide研究集会および第6回高精細地形シンポジウム」で発表しました。
SfM-MVS(写真測量技術)によってデジカメの画像を複数用いることで3次元化を行うことができます。しかし,正確な「大きさ」を再現するためには正確な位置情報,つまり測量が必要となります。これまで,ドローン写真測量を行うには事前に対空標識を設置し(または不動点を選び),撮影後にすべての対空標識を測量する必要がありました。こうした基準点を地上基準点(Ground Control Point; GCP)と呼んでいます。 作業時間のほとんどを,このGCPの設置,測量,回収に費やすことになります。私が調査を行っている愛知川では設置と回収は手分けして行うのですが,測量は私が行っており,数時間かけて対象地を歩き回っています。
近年,測量機器が小型化され,かつ安価になったことでドローンに搭載しようではないかという動きがでてきました。2018年1月頃にそん噂を聞いたかと思ったら,2018年12月にはとうとうデフォルトでGNSS機器が搭載された機体が発売されました。私は2018年6月頃から共同研究者の助けを借りながらドローンに小型GNSSを搭載し,GCPを用いない写真測量ができないものか検討しています。これもみな,愛知川の河原を歩き回った苦労を知っているからうまれたアイデアでしょう…
淺野悟史・小倉拓郎・酒井陽一郎「対空基準写真(ACP)を用いたオルソ画像作成といくつかの課題」