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日本の河川(アマゴのいる沢).jpg

ニホンアカガエルのDNA実験1~サンプリング


採集されたニホンアカの幼生

ニホンアカガエルの遺伝集団を調べるために分子生物学を勉強し,ミトコンドリアDNAの型を調べる実験を開始しました。カエルのDNAは幼生(オタマジャクシ)の尾部をサンプルとして使うので幼生を集めます。アカガエルの仲間は他のグループより早く産卵し,上陸も早いです。5月の中旬には上陸するため,4月中下旬がサンプリングの適期となります。サンプリングの際,同じ卵塊からの幼生ばかりにならないように工夫する必要があります。なぜならミトコンドリアは母系遺伝するので理論上は1つ卵塊由来の幼生はみな同じミトコンドリアになるからです。

 次にニホンアカガエルの幼生だけを集めているかを確認します。上の写真のようにバットに広げて1個体ずつ確認しながらサンプルとします。この方がゴミを除いたりできて便利です。下の写真がニホンアカガエル幼生です。背中に左右対称の黒点があるのが特徴です。滋賀県でも稀に混生するヤマアカガエルの幼生はこの黒点がないことで区別できます。1年間エタノールに漬けた標本でもこの黒点は確認できました。次回はDNA抽出について紹介します。

ニホンアカガエル幼生

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